こんにちは。
2ndHome 藍住校の櫻井です。
期末テスト(2学期制の学校は中間テスト)が終わりましたので、今日は「テストの振り返り」をテーマにお話しさせて頂きます。
「テストの振り返り」とは、言い換えれば「普段の学習を反省する」という機会です。テスト期間中の勉強も含めて、自分の過ごし方がベストであったか、ベターであったか、あるいは改善すべきであったのか・・・これらを客観的に評価・反省し、明日以降の学習に繋げる。これが、テストの振り返りを行う上で、大切なことです。
ですので、生徒たちは「正しい反省の仕方」を学ばなければなりません。
結論から先に言いますが、最も良くない「反省の仕方」とは、「印象」で終わってしまうことです。例えば、テストが終わった直後の生徒に「どうだった?」と聞いてみたとします。すると、「まあまあ出来た」「難しかった」など、非常に漠然とした答えが返ってくることが殆どです。
こういった内容はただの印象であり、何ら具体性がありません。具体性が無いということはキチンと振り返りが行えていないということです。
テストが返却されたあとであればどうでしょうか?「テスト、どうだった?」と改めて聞くと、「記号問題は出来てたけど自分で書くのはダメだった」「計算ミスを何問かしちゃった」・・・などなど。このような返事が大半です。
さあ、これは具体的な答えのように感じますか?
実際のところ、これは答案を見れば誰でも思いつくような「印象」でしかありません。試験を受けた本人でなくても、答案を見れば、「記号が出来ていて文章が書けていないなあ」とか、「計算ミスでいっぱい△が付けられているなあ」など、誰でも分かります。
しかし、残念ながら、このようなものを「反省」だと感じている生徒が大半なのです。
そこで、私が生徒たちに伝えているのは、「君にしか分からないことを話して」ということです。テスト期間中、家で、自分の部屋で、こんな勉強をしていた。頭の中ではこんなことを考えていた。こういった内容は、私たちが答案を見ただけで分かるものではありません。成績を上げるヒントは得てして、そういった「本人しか知らない領域」に転がっていることも多いのです。
ただし、この反省の仕方は、いきなり言ってもおそらく出来ません。試しにお子様にテスト中の具体的な行動や、何を考えながら勉強していたか、聞いてみてください。多分、「もうそんなこと覚えてないよ~」と言われることでしょう。要は、普段からイチイチ細かいことを意識していないのです。
ですので、この反省をする前に、事前に予告しておくことが重要です。「テスト後にしっかりと振り返ってもらうから、普段の学習やテスト期間中の過ごし方については、毎日よく考えておいてね」と言っておいて、実際にテスト後に根掘り葉掘り聞いてみるのです。
そうすることで、少しずつ、「目的意識を持った学習」を行う習慣がついてくる訳です。
それでもやっぱり、最初は上手く答えられません。が、こういうものは繰り返すことで慣れていくものです。いずれ、自分1人でもキチンと反省が出来るようになってきます。
ということで、テストの振り返りについてのお話でした。
考えるべきポイントは他にもたくさんあるのですが、それについてはまた別の機会に。
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